2017/10/12
【授業レポート】『失語症Ⅱ』|言語聴覚療法学科1年
みなさんこんにちは。臨床福祉専門学校です。

「考える授業」の代名詞!本校言語聴覚療法学科の「失語症Ⅱ」の授業をレポートいたします。

今回のテーマは「どのように意味にアクセスするか」。

黒板に書かれた「りんご」。
りんごの図をみて、何故この図を“りんご”だと思ったのか、その脳の処理過程を考えていました。

本日の担当は、本校専任教員の黒川先生。

授業では1クラス40名が5グループに分かれて、検討を重ねます。

各グループを回りながら、学生のアイディアを聞いて、一緒にその仮説に矛盾がないかを考え、深堀りをします。学生はひらめき・思考する・表現する楽しさを感じている様子。先生も学生の発想から、新たな「意味理解」の可能性を模索している様子で、先生も楽しそう。

各グループの発表。考えたことの発表の仕方も、図であったり文章だったりと、様々。

班によっては「丸い」「ヘタがある」などの構成要素から複数のイメージを連想し、「りんごではないもの」を省いて“りんご”に到達すると考えたり、逆にはじめに「これはりんごではなかろうか」と仮説を立てて、要素をぶつけて“りんご”にたどり着く、と結論付けていたりしました。様々な議論の結果、「似た図のグループから誘発される」というところに落ち着いたようです。

先生は「なぜ?」の手を緩めません。
「どうしてこの歪んだマルのような曲線を“丸い”と認識できたのか?」と深堀は続きます。

答えは「実はそのように認識する細胞があるから。多少歪んでいても、人間は「丸」に吸い寄せられるように反応する」というものですが、その答えにたどり着くまで、先生は何度も何度も、学生とセッションを繰り返しました。

なぜなら、現場での言語聴覚士はあらゆる物事を観察し、「考える」ことを要求されるからです。

患者さまの症状は千差万別で、何が出来ない・何が出来る・何が原因かを、どうずれば(どんな検査を行えば)特定できるか・どうすれば回復するか、を、全方位的に捉え、考え抜かなければならないのです。

ただ国家試験に出題される問題を解けるだけでは、こたえに辿り着くことは到底出来ません。本校では「現場」を大切にするからこそ、「知識を使って考える楽しみ・生みの苦しみ」を学生のうちから疑似体験しているのです。

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